特定調停と任意整理の3つの違い

特定調停と任意整理の3つの違い

特定調停と任意整理のどちらの手続きをするか迷う人は少なくありません。

似た手続きだと思うかもしれませんが、比較をしてみると、2つの違いの大きさがわかるはずです。

3つの点で決定的な違いがありますので、順に説明していきます。

1、法律家に依頼するかしないか

任意整理をする場合、基本的に弁護士や司法書士といった法律家に手続きを依頼する形になります。

一方で、特定調停の場合は、必ずしも法律家に依頼するとは限りません。

自分で申立てをして手続きを進めていくことも十分に可能です。

法律家に依頼するかしないかで、主に2つの違いが出てきます。

費用

法律家に依頼するということは、当然費用がかかります。

法律家に依頼して任意整理をした場合と、法律家に依頼せずに特定調停をした場合とでは、特定調停の方が費用がかからないケースが大半です。

ただ、特定調停は費用が安いとよく言われていますが、極端に安いわけでもありません。

法律家に依頼せずに特定調停をするのであれば、調停委員を選定する場合がほとんどです。

そうすると、調停委員に対して報酬を支払うことになるため、他の債務整理と比べて特別安くなるというわけではないのです。

手続きの手間

法律家に依頼すると、その後の手続きは法律家がやってくれます。

一方で依頼をしないと、当然自分で手続きを進めていくことになります。

法律の専門家でない人にとって、自分で手続きを進めていくことは簡単なことではありません。

また、特定調停の場合は、法律家に依頼をした場合であっても、月に1回くらいのペースで裁判所に行く必要があるため、任意整理と比べると手間がかかると言えます。

2、取り立てストップのタイミング

手続きをすると、返済や取り立てをストップさせることができるのですが、ストップできるタイミングが大きく異なります。

任意整理の場合、法律家に依頼をして「受任通知」というものを送ると、すぐに取り立てがストップします。

それに対して特定調停の場合は、裁判所に申立てをするまでは取り立てがストップしません。

「裁判所に申立てる」と聞くと単純な感じがしますが、申立書や財産状況を証明する書類を用意する必要があるため、けっこう時間がかかります。

3、債務名義となるかどうか

特定調停による和解の場合、債務名義となるため、その後和解書に沿って返済ができないと早いタイミング差し押さえを受ける可能性があります。

任意整理の場合も同様に和解をしますが、こちらは債務名義とならないため、和解書に沿った返済ができなかったとしても、すぐに差し押さえを受けるようなことはありません。

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